新たな縁と自治の目覚めをデザインする

市民協働推進ニーズ調査事業

平成29年度
石山公園パークマネジメント運用開始に向けた「コンシェルジュ」ニーズ調査
実施について



岡山市では現在
平成31年度以降に実施予定の石山公園のリニューアルに向けて
公園の利活用やルールづくりなどの検討を経て
「パークマネジメント」の手法を取り入れた公園運営を目指しています。

石山公園は、
旭川に隣接し、緑豊かな木々に囲まれ、岡山城や後楽園を一望できる
「景観の良さ」。
歴史や文化・芸術にいつでも触れられる観光・文化施設が周辺にある
「立地の良さ」。
交通の便もよく、石山公園自体が中心市街地を回遊する起点にもなる
「アクセスの良さ」。
という、大きく3つの特徴・魅力を備えた公園です。

それを踏まえ、平成29年度においては
「岡山市市民恊働推進ニーズ調査事業」を活用し
パークマネジメントの運用に必要な
専門的なおもてなしの機能(仕組み、サービス、人材など)を
「コンシェルジュ」と定義し
 *石山公園を訪れる地域の方々、観光客
 *イベントなどで石山公園を利用したことのある方
 *周辺の観光・文化施設の方々
上記の方々からご意見をいだく中で
求められているサービスや設備、環境などを明らかにすること
を目的に事業を実施しました。




















「パークマネジメント」って何だろう?

パークマネジメントとは、
暮らしや生活に寄り添う公共のオープンスペースである公園を
「つくる」「まもる」「つかう」「そだてる」
という視点を持って活用していく仕組み・システムであり
その考え方(概念)です。
欧米で発展してきたパークマネジメントは
まだまだ日本に馴染みが薄いものですが
岡山では、まず、石山公園のリニューアルにあわせて
パークマネジメントを取り入れた公園運用を目指し
準備を行っているところです。

事業実施で見えてきたこと

平成29年度のニーズ調査では、
現在の石山公園はポテンシャルを生かしきれておらず
回遊の起点としての有効な案内機能やサービスが充分ではないと考え
以下の3項目を実施した結果、
それぞれの「気になるポイント」が浮かび上がってきました。。




上記の3つの調査結果での「気になるポイント」を踏まえ、
石山公園を利用される地域の一般市民や観光客(受益対象者)にとって
公園のリニューアルやパークマネジメント推進を目指すうえで
主に大きく2つの課題に着目しました。








上記(A)(B)の着目課題、それぞれが指し示したのは
「利用者が必要な情報を得られる手段が整備されていない」
ということに集約される、ということでした。



石山公園はこれまで
通り道としてなど「結節点」としての利用が中心となっていたため
独自に情報を収集するしくみや
情報を発信するコンテンツを備えていませんでした。
そのため、
これらの結果を踏まえ
「情報の発信と収集」という点にポイントを絞り
今まで深堀できていなかった事項について
今後も継続した取り組みを行うことで石山公園の魅力を広め
訪れる人が快適に利用できる仕組みづくりにより賑わいを生み
「コンシェルジュ(おもてなし)」機能を備えた
「パークマネジメント」の確立につなげていくことが必要だと感じました。

また
石山公園自体が「憩い」「観光」「イベント」などの情報を
発信・収集する機能を持つことで
公園の魅力をさらに多くの方々に知っていただくと共に
周辺エリアの観光・文化施設との連携を深めながら
石山公園のリニューアルや
パークマネジメントについての理解の広がりを目標とし
平成30年度以降も継続した活動をしていきたいと考えています。

そして
石山公園に関わるすべての人々にとっての豊かな暮らしや
楽しい時間を過ごせる場所となるようなサービスを提供できる
パークマネジメントの運用を目指していきます。


*岡山市市民恊働推進ニーズ調査事業パートナー
 岡山市都市整備局 庭園都市推進課